結論: どちらもShureのXLR接続ダイナミックマイクだけど、SM7dBは本体内蔵プリアンプでSM7Bのゲイン不足を解消した後継機だ。これから全部揃えるなら、SM7dBを選んだほうが後悔が少ない。
「プロが使ってるSM7Bが気になる。調べたら、SM7dBっていうのも出てきた。え?どう違うの?」
めっちゃ憧れのマイクで間違いないアイテムだけど高価だから買って失敗したくないですよね。
この記事は、そんな疑問に細かく解説していきます。
ただ、スペックを並べる前に一つだけ確認しておきたいことがあってSM7Bには、仕様書には書かれていない「隠れたコスト」があるんですよ。知らないまま買ってしまうと、すぐに使えなくて翌週にもう一台別の機材を追加注文するはめになります。先にそこを知っているか知らないかで、選択が大きく変わってくるので詳しく記事で紹介しますね。
SM7BとSM7dBの基本スペック、どこが違うの?
まず、ちょっと安心してほしいんですが。
見た目も用途も、ほぼ同じなんです。どちらもShureのダイナミックマイクで、XLR接続、単一指向性(カーディオイド)。配信・ポッドキャストの現場で何年も使われてきた定番で、並べて見ないと判別できないくらいよく似ています。
個人的にこのシリーズが好きなのは、見た目の風格があるのと、長く使ってる人がめちゃくちゃ多くて「定番」として迷わず選べる安心感があるから。
ただ、中身は違う。
| SM7B | SM7dB | |
|---|---|---|
| 接続方式 | XLR | XLR |
| 内蔵プリアンプ | なし | あり (+18dB / +28dB 切替) |
| 実売価格 | ¥60,000前後 | ¥77,000前後 |
| 価格差 | — | 約¥17,000高い |
(2026年6月時点)
SM7dBの「dB」は、文字どおりデシベル——ゲインを本体に内蔵したということなんですね。この一点が、使い勝手をまったく変えてきます。なぜかを次で紹介しますね。
SM7Bのゲイン不足問題って何?
ここが、「隠れたコスト」の話になります。
SM7Bは、出力が小さい。業界では知られた話なんですけど、調べ始めたばかりの段階では見落としやすくて、これを知らないまま買う人が今でも繰り返し生まれているんですよね。
「出力が小さい」って、どういうことか想像できますか?
オーディオインターフェース(IF)のゲインノブを限界まで上げても、まだ音量が足りない。おまけにノイズも混じりやすくなります——Yamaha AG03MK2やFocusrite Scarlett Soloといった普及価格帯のIFでは特に顕著で、「マイク音量が低すぎて配信に使えない」という問題が起きやすいんですよね。
そこで多くのSM7Bユーザーが後から気づいて追加購入するのが、Cloudlifter CL-1です。あの定番の青いインラインプリアンプで、IFのファンタム電源(+48V)を使って+25dB前後のクリーンなゲインを乗せてくれます。価格は¥21,000前後(2026年6月時点・Soundhouse参考)で、XLRケーブルが配線に1本増えます。
¥60,000のマイクを買ったのに、まともに鳴らすためだけにさらに¥21,000が要る——ぶっちゃけこれを最初に知ったとき「は?」ってなりました。機材が好きで色々調べてきた僕でも、SM7Bのゲイン不足問題はかなり落とし穴だと思っていて。届いた週に音量が出なくて初めてこの事実を知り、翌週Cloudlifterを注文する人が今も絶えないんですよね。
結果として「SM7B + Cloudlifter + オーディオインターフェース」の3点構成になります。これがSM7Bを選んだときの普通の状態です。
プリアンプが本当に必要かどうかは、SM7Bにプリアンプは必要?でもう少し掘り下げているので、気になる人は読んでみてくださいね。
SM7dBはそのゲイン問題を本体で解消した
ここが面白くて、SM7dBが生まれた理由そのものです。
本体後部にスイッチがついていて、+18dBと+28dBを切り替えられます——それだけなんです。でも、これがめちゃくちゃ大事で。このスイッチの存在のおかげで、Cloudlifterを挟む必要がなくなったんですね。
「SM7dB + オーディオインターフェース」の2点で、SM7B + Cloudlifter相当の音量が確保できます。配線がシンプルになるし、机の上に余計な機材を置かなくていい。個人的にこのスイッチ切替がシンプルに気持ちよくて、「こっちにしてよかった」と感じる瞬間の一つです。
デスク上の機材が増えすぎると、管理が煩雑になってくるのは続けてみると分かること。その煩わしさを最初から回避できるのは、地味に大きい。
SHURE SM7dB ダイナミックマイク プリアンプ内蔵 (XLR/単一指向性/配信) 国内正規品
¥77,000前後
SM7dBって高いって思いますよね?でもCloudlifterまで含めると、実はSM7dBの方が安く収まるんです。SM7B + Cloudlifterの2点合計で約¥82,000、SM7dBなら¥77,000で済む計算になります。
SM7dBを選ぶ本質的な理由は「安いから」じゃなくて、セットアップがシンプルになることにあります。しかも総額で見るとSM7dBの方が安く収まる——この順番で理解できると、選択肢としての見え方が変わってくるはずです。
どちらもXLR接続 — オーディオインターフェースは別途必要です
一つ確認させてほしいんですが。
SM7BもSM7dBも、USB接続ではないんです。XLR端子でオーディオインターフェースに繋ぐ仕様になっていて、どちらを選んでもオーディオインターフェースは別途用意する必要があります。定番はYamaha AG03MK2(¥18,000前後)やFocusrite Scarlett Solo(¥19,000〜¥20,000前後)あたりです。
「え、マイクだけで使えないの?」——と思った人、それは思って当然ですよね。USBマイクに慣れていると、XLRの2ステップ構成は面食らいます。ただ逆に言えば、XLRにしたことで後から機材の一部だけ入れ替えられるし、長く使うほど合理的な選択になってきます。
僕はTikTokでApex Legends Mobileのゲーム配信をやっていた時期があって——ランキングTop10に入るくらい本気でやっていました。続けてみて分かったのが、マイクの音質が視聴者の滞在時間にじわじわ効いてくるということ。音が悪いと、それだけで離脱が早まるんですよね。音が改善した瞬間から、コメントの雰囲気が変わることもある。マイクとIFの組み合わせって、画面には映らない部分なのに視聴者体験に一番直結していて、ぶっちゃけそこが一番コスパのいい投資だと今でも思っています。
オーディオインターフェース選びで迷っている人は配信にオーディオインターフェースは必要?の記事も参考にしてみてくださいね。
結論: 新規購入ならSM7dBを推す理由
これから新規に配信用マイクを購入するなら、SM7dBをおすすめします。
理由は3つあって、
- ゲイン問題を本体内蔵プリアンプで解決している
- 追加機材(Cloudlifterなど)が不要でセットアップがシンプルになる
- 価格差¥17,000は、別途プリアンプを買う手間・コストと比べると合理的に見える
ただし、SM7Bの方が合理的なケースもあります。
- すでにCloudlifterや高品質なプリアンプを持っている
- 中古のSM7Bを格安で入手できる機会がある
- 手持ちのオーディオインターフェースのゲインが十分に高い(Max Gain 65dB以上が目安)
このどれかに当てはまるなら、SM7Bも十分な選択肢だ。ただ「今から全部揃える」という人には、最初からSM7dBを選んだほうが後悔が少ない。
購入前に確認しておきたいこと
これだけはしっかり伝えます。
SM7BもSM7dBも、並行輸入品や非正規品が流通しています。Shureは国内正規代理店経由での購入を推奨していて、保証内容が大きく異なる場合があるので、「安いな」と思ったら、まず出品者が正規ルートかどうかを確認してほしい。Amazon.co.jpの正規出品者やサウンドハウスの正規ルートで購入すれば、初期不良時の対応も安心です。
機材への投資は、ケチるところと惜しまないところがあって、品質保証はケチっちゃいけないところだと思っています。
SHURE SM7dB ダイナミックマイク プリアンプ内蔵 (XLR/単一指向性/配信) 国内正規品
¥77,000前後
配信マイクの選び方、全体像は別記事で
SM7BやSM7dBはマイク単体の話ですが、配信機材全体の優先順位についてはまた別の視点が必要になってきます。
「マイクを先に買うべきか、照明を先に買うべきか」——この悩みは多いですよね。TikTokライブの機材、この順で買う(マイク→照明→カメラ)で、優先順位の考え方を整理しているので参考にしてみてくださいね。
よくある質問
Q. SM7dBはSM7Bの完全上位互換ですか?
スペック上の扱いやすさはSM7dBが上です。ただし音のキャラクターの好みは分かれることがあって、SM7Bの音に慣れたユーザーの中には「あの質感じゃないと」という声もあります。その感覚はぶっちゃけ理解できますよね。初めて買うなら、SM7dBの方がセットアップのハードルが低くて現実的な選択だと思います。
Q. SM7dBにもCloudlifterを足すことはできますか?
構成上は可能ですが、必要ない。SM7dBは内蔵プリアンプで十分なゲインが得られる設計になっているので、重ねても意味がないんですよね。
Q. 配信用途以外にも使えますか?
どちらもポッドキャスト・ボイスオーバー・宅録で広く使われています。声の収音に特化したダイナミックマイクとして、配信以外でも長く使えます。
Q. SM7dBの+18dBと+28dBはどう使い分けますか?
まず+18dBで試してみるのが基本です。それでも音量が足りないと感じるなら+28dBに切り替えてみてください。IFのゲインをかなり上げている状態でもまだ小さいと感じるなら、それが+28dBへの切り替えのサインだと思っていい。このスイッチが手元で切り替えられるのが、地味に便利なんですよね。
Q. 配信初心者でもSM7dBは使えますか?
XLR接続なのでオーディオインターフェースとのセット購入が前提になります。初期費用はかかりますが、セットアップ自体は難しくない。配信を本格的に続けていくつもりなら、最初から本格的なマイクを選ぶのは合理的な判断です。
SHURE SM7dB ダイナミックマイク プリアンプ内蔵 (XLR/単一指向性/配信) 国内正規品
¥77,000前後
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