結論: キーライトは顔の正面から30〜45度斜め・目線より少し上。これだけで配信の印象は激変する。
ライトを買って、とりあえず正面に置いている——そういう配信画面、よく見る。
明るいのに不自然。顔がのっぺりして、テカって、眼鏡に光が映り込んでいる。
機材の問題じゃない。置き場所と角度の問題だ。
なぜ「どこに置くか」がそんなに大切なのか?
同じ1万円のライトでも、正しい位置に置けばプロらしい画面になる。間違った場所に置けば、安い機材をさらに悪く見せる。
TwitchでVtuberとして配信していた時期、TikTokでApex Legends Mobileのゲーム実況もやっていた。そのころAputure AL-MCというLEDライトを使って、当て方・角度・色温度をひたすら試した。
気づいたのはシンプルなことだ。機材を増やす前に、置き方を変えるだけで別人のように映る。
まず位置だけ見直してみてほしい。
キーライトはどこに置けばいい?
顔の正面よりもやや斜め——約30〜45度の角度で、目線より少し上から当てるのが基本だ。
真正面からベタ当てすると顔が平板になる。立体感がなく、証明写真のような印象になる。真横から当てると影が強くなりすぎて、顔の半分が暗くなる。
30〜45度という角度は、顔に自然な立体感を生む位置だ。鼻の下や目の周りにほんの少し影が出る。それが「人間らしい顔」に見せる。
高さは目線より少し上。ライトが目線と同じ高さか低い位置にあると、顔が不自然に浮き上がる。少し見上げるように当てるイメージだ。
1灯でも十分に明るくなる?
なる。
1灯でも、キーライトを正面寄りの30〜45度に置けば、顔は十分に明るくなる。
ただ、1灯だけだと反対側の頬に影が出る。気になるなら、2灯目を反対側から弱めに当てる——これをフィルライトと呼ぶ。フィルライトはキーライトより出力を下げるのが重要だ。同じ明るさで両側から当てると、今度は完全にベタ当てになる。
まず1灯で始めて、必要なら2灯目を足す。 その順番が正解だ。
窓の光をうまく使えない?
「窓際で配信したい」という人は多い。でも、窓を背にするのだけは避けてほしい。
カメラから見たとき背景が明るくなりすぎて、顔が暗く映る。逆光という状態だ。
窓の光を活かしたいなら、窓を横か斜め前方に置く位置取りをする。窓が自然なキーライトになる。ただし曇りと晴れで光量がまったく変わるため、安定して使うには補助のライトが1灯あると安心だ。
色温度は揃えないといけない?
揃えてほしい。見た目に直結する。
部屋の電球色(オレンジ寄り・約2700〜3000K)と、ライトの白い光(5500〜6000K)を混ぜると、顔に不自然な色かぶりが出る。片側がオレンジ、もう片側が白——という状態だ。
Aputure AL-MCを使い始めたころ、部屋の電球と混在させてしまって顔が黄緑に転んだことがある。それ以来、配信するときは部屋の電球を消してライトだけで照らすか、色温度を揃えるかのどちらかに決めた。
配信に使う照明は5500〜6000K前後の昼白色〜昼光色が自然に映る。
調色機能がついたライトなら、部屋の電球色に合わせることもできる。Elgato Key Light Neoは2900〜7000Kと幅広く調整でき、USB-C給電でデスク周りの配線もすっきりする。Wi-FiやStream Deckから制御できるのも配信者向けの利点だ。価格は¥14,000前後(2026年6月時点)。
Elgato Key Light Neo 配信用LEDライト (Amazon限定/モニターマウント付/ブラック・Wi-Fi/内蔵コントロール/USB給電)

¥14,000前後
顔がテカる、どうすればいい?
3つある。
1. ライトを遠ざける。 ライトに近いほど光が強くなる。少し後ろに下げるだけでテカリが減る。
2. ディフューザーを使う。 ライトの前に半透明の素材(ソフトボックスの布やトレーシングペーパー)を当てると、光が拡散して柔らかくなる。点光源を面光源に変えるイメージだ。
3. 出力を下げる。 一番手軽だが、暗くなるのでカメラ側の設定も調整が必要になる。
根本的にテカリやすい肌質なら、マット系のパウダーを薄く叩くのが一番早い。
眼鏡に光が映り込む、どうすればいい?
ライトを少し上に上げて、角度を下向きにする。 これだけで解決することがほとんどだ。
ライトが目線と同じ高さか低い位置にあると、レンズに映り込みやすくなる。少し試行錯誤は必要だが、高さを変えるだけでライトの映り込みが眼鏡のレンズの外側に外れる位置が見つかる。
照明が増えてきたら、購入順はどう考えればいい?
「マイク→照明→カメラ」の順で揃えるのが、コスパの良い配信機材の組み立て方だ。
TikTokライブの機材、この順で買う(マイク→照明→カメラ)で、なぜその順番なのかを詳しく書いている。照明の位置だけ変えても改善が止まったとき、次のステップとして参考にしてほしい。
FAQ
Q. ライトは画面に映らない位置に置かないといけない?
必ずしもそうじゃない。カメラのフレームにライトが入ると視聴者の気が散る。カメラの外か上方向に置けば自然だ。
Q. リングライトとパネルライトどちらが配信向き?
用途による。リングライトは瞳に丸い反射が入るため、美容系の配信で好まれる。パネルライトは光が面状に広がるので、自然な仕上がりになりやすい。配信の画質は照明で決まる、リングライトとパネルライトどっちを選ぶかも合わせて確認してほしい。
Q. Elgato Key Light NeoはパソコンLIVE配信にも使える?
使える。USB-C給電でモニター横に設置しやすく、Wi-FiまたはStream Deckからシーン切替もできる。配信・Zoom・YouTube撮影と汎用性は高い。
Q. 1灯と2灯の違いは実際に大きい?
環境による。部屋が明るければ1灯でも自然な仕上がりになる。暗い部屋や夜間配信なら2灯目のフィルがあると顔の印象が安定する。まず1灯で配信してみて、影が気になれば2灯目を足せばいい。
Q. 在宅Zoom会議にも同じ考え方が使える?
そのまま使える。Zoom・Teams・Google Meetも原理は同じだ。キーライトを斜め前方、窓を背にしない。これだけで印象が変わる。
位置を変えるだけで、顔の映り方は大きく変わる。
新しい機材を買う前に、今のライトの位置を少し動かしてみてほしい。
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